独自動車部品大手のロバート・ボッシュは27日、2009年通期の売上高が約380億ユーロとなり、前年を約16%下回ったと発表した。税引き前損失は売上高の3~4%(11億4,000万ユーロ~15億2,000万ユーロ)となり、同社にとって戦後初の赤字を計上した。2010年は損益分岐点の確保を目指す。
\赤字幅は業界予想の最大30億ユーロに比べ小幅にとどまった。研究開発投資は前年並みの38億ユーロを維持したものの、その他の投資を大幅に減らすなどコスト削減を強化したことが赤字幅の縮小に寄与した。第4四半期に業績が持ち直し始めたこともプラス材料となった。
\同社のフェーレンバッハ社長は今後の見通しについて、「2010年も厳しい年となるが、回復の兆しはある」と述べ、今年の売上高で2009年の減収幅の半分までは回復できるとの見解を示した。特に、中国やインド、ブラジルなどの新興国市場で成長を見込んでいる。
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