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2010/2/26

企業情報 - 部品メーカー

独コンチネンタル、2009年は16億5,000万ユーロの最終赤字

この記事の要約

独自動車部品大手のコンチネンタルが2月23日発表した2009年通期決算の最終損益は16億4,920万ユーロの赤字となり、前年(11億2,350万ユーロの損失)に続き2期連続の最終赤字となった。景気後退による自動車市場の低 […]

独自動車部品大手のコンチネンタルが2月23日発表した2009年通期決算の最終損益は16億4,920万ユーロの赤字となり、前年(11億2,350万ユーロの損失)に続き2期連続の最終赤字となった。景気後退による自動車市場の低迷に加え、リストラ費用の増加や電機大手シーメンスから買収した自動車部品部門シーメンスVDOの減価償却など特殊要因が響いた。2010年は増収増益を見込んでいる。今後はアジア事業を強化する方針。

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2009年通期の売上高は世界的な自動車販売市場の低迷が影響し、前年比17.1%減の200億9,600万ユーロに落ち込んだ。EBITベースの営業利益(調整済み)は同33.3%減の11億6,580万ユーロ。従業員数は前年に比べ4,721人少ない13万4,434人に減少した。

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純負債は約16億ユーロ減少し約89億ユーロとなった。今年1月に実施した増資により、現在は約78億ユーロにまで縮小している。

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2010年は売上高で5%以上の成長、営業利益では大幅な改善を予想している。今後は自動車生産の約5割が集中するアジア事業を強化する方針。エルマー・デーゲンハルト社長は売上高に占める同地域の比率を現在の約14%から数年以内に20~30%、遅くとも2015年までには約50%に引き上げる方針を示している。

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■  欧州市場で値上げを計画

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コンチネンタルのニコライ・ゼッツァー取締役(乗用車用タイヤ部門担当)は決算発表の会見で、米国に続き欧州市場でもタイヤの値上げを実施する方針を明らかにした。具体的な価格には言及せず、生ゴムなど原材料の価格上昇が主な理由と説明した。メディアが内部筋から得た情報によると値上げ幅は3~5%となる見通し。

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