独自動車部品メーカーのノイマイヤー・テクフォアが日本およびメキシコの事業を強化している。2月23日付の独技術情報サイト『ATZ Online』が報じた。
\日本では1月13日に子会社ノイマイヤー・テクフォア・ジャパンを設立。現在は従業員3人が日本の自動車メーカー向けに営業やエンジニアリングサービスを提供している。同社は2008年6月に神奈川県伊勢原市に駐在員事務所を開設している。
\メキシコでは、1月26日に子会社テクフォア・メキシコを設立。2月からグアナファト州イラプアトに建設した新工場で試験生産を開始した。下半期に生産を本格化する計画で、2015年には従業員数が約300人となる見通し。新工場の製品は同地域に工場を持つ欧州の軸受けメーカーに供給する。
\『ATZ Online』によると、同社は2009年通期決算(速報値)の営業利益(EBITDAベース)でかろうじて黒字を確保した。2010年の出足は好調で、2010年1-3月期の受注残高は前年同期を41%、当初計画を21%上回る見通し。同社のメールマン社長は受注好調の理由について、商用車や高級乗用車向けに製品を供給しているため、昨年の政府による新車買い替え補助金制度の影響をほとんど受けていないことが大きいと説明。経済危機を経て競合が減ったため、今後は売上高や市場シェアが拡大するとの見通しも示した。
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