ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2010年2月の乗用車新車販売(登録)は19万4,846台となり、前年同月に比べ29.8%減少した。昨年は新車への買い替え奨励金の導入で販売が大幅に増加していた影響もあるが、2008年2月比でも約15%減となっており、新車需要の低迷が鮮明となっている。特に、補助金制度の対象となっていた個人の販売が急減し、全体の約40%にとどまった。同個人向け販売が全体に占める割合は補助金の効果で一時、65%を超えていた。
\ブランド別で前年実績を上回ったのは、日産/インフィニティ(45.5%増)、BMW/MINI(6.9%増)、ジャガー(1.4%増)、ランド・ローバー(23.2%増)の4ブランドのみ。
\日本メーカーは、大幅に伸びた日産/インフィニティを除き、軒並み2ケタの後退となった。トヨタ/レクサスが66.0%減となったほか、ダイハツ(87.6%)、スズキ(70.1%減)、マツダ(61.5%減)、スバル(52.6%減)、三菱自(48.5%減)、ホンダ(47.6%減)も振るわなかった。
\独最大手のフォルクスワーゲンは16.0%減。国外メーカーでは、ラーダ(63.2%減)、起亜(60.8%減)、現代自(53.4%減)、フィアット(48.9%減)など、買い替え奨励金で販売が伸びた小型車のラインアップが多いメーカーが前年実績を大幅に下回った。
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