欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループが2月26日発表した2009年通期決算(速報値)の営業利益は18億5,000万ユーロとなり、前年の約63億ユーロから70.7%減の減益となった。税引き後利益は前年比80.6%減の9億1,100万ユーロ。為替差損、金利変動が影響したほか、価格競争の激しい小型車の販売増加が減益の理由と見られている。通期決算の詳細は3月11日の会見で発表する。
\グループの世界販売は前年比0.6%増の631万台、出荷ベースでは1.3%増の633万6,000台を確保した。ドイツなどで導入された新車購入の補助金や中国、ブラジル市場での販売好調が追い風となった。売上高は前年比7.6%減の1,051億8,700万ユーロに低迷した。
\VWは今年について、新モデルの投入効果で前年を上回る出荷台数を期待でき、増収増益を達成すると見込んでいる。
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