独自動車大手のダイムラーは5日、メルセデス・ベンツブランドの商用車を生産するブラジルのサンベルナルド・ド・カンポ工場の生産能力を15%引き上げて年7万5,000台にすると発表した。ブラジル国営経済社会開発銀行(BNDES)から12億レアル(4億6,000万ユーロ相当)の低利融資を受けることになったため、生産設備の拡張・近代化や研究開発拠点の開設に投資する。
\同工場ではメルセデス・ベンツブランドの商用車を組み立てるほか、部品も生産している。景気回復に伴い需要が増加しており、ダイムラーはここ数カ月で1,400人を新規採用するなど、増産に向けて体制づくりを急いでいる。
\ダイムラーは今回のBNDESの低利融資を活用する投資とは別に、09~11年の3年間に6億ユーロを投じて同工場を拡張する計画を進めており、総額で10億ユーロ以上をブラジル工場に投資することになる。
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