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2010/3/12

企業情報 - 部品メーカー

「トヨタのリコール、影響は限定的」=オートリブCEO

この記事の要約

スウェーデンの自動車部品大手オートリブのカールソン最高経営責任者(CEO)は5日、ロイター通信とのインタビューで、主要取引先の一つであるトヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)問題がオートリブに与える影響は限定的と […]

スウェーデンの自動車部品大手オートリブのカールソン最高経営責任者(CEO)は5日、ロイター通信とのインタビューで、主要取引先の一つであるトヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)問題がオートリブに与える影響は限定的との見解を示した。

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トヨタは、アクセルペダルの不具合やフロアマットの問題などで意図しない急加速が起きる恐れがあるとして、世界で850万台のリコールを届け出た。カールソンCEOは、リコール騒動でトヨタ車の販売が落ち込んだとしても、消費者はオートリブが製品を供給している他の自動車メーカーの車にシフトすると考えられると指摘。オートリブが受ける影響は「極めて限定的だ」と述べた。

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欧州の新車市場は各国が導入したスクラップインセンティブの効果で回復を見せている。しかし、インセンティブが終了した最大市場のドイツでは販売が減少に転じ、先行きが懸念されている。カールソン社長によると、オートリブはドイツでインセンティブ終了後も販売が堅調な大型高級モデルへの製品供給に重点を置いているため、影響は少ないという。同社長はまた、中国での売上高が昨年の4億ユーロから12年には7億ユーロに拡大するとの見通しを示した。

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