仏自動車大手PSAプジョー・シトロエンのガレ取締役は、14日付けの『オートモーティブニューズ・ヨーロッパ』のインタビューで、プジョーの新型上級セダン「508」の最大市場が中国になるとの見方を示した。
\プジョーは先ごろ開催されたジュネーブモーターショーで、508のコンセプトカーと言われる「5 byプジョー」を公開した。ボディサイズは全長4860×全幅1880×全高1420ミリメートル。前輪はエンジン、後輪をモーターで動かす4輪駆動システム「ハイブリッド4」を採用し、燃費で26.3キロメートル/リットル、CO2排出量で99グラム/キロメートルと高い環境性能を誇る。
\同取締役は508について、「5 byプジョーと90%同じものとなる」と述べるとともに、同モデルを来年初頭に欧州で発売し、半年遅れで中国市場にも投入する計画であることを明らかにした。同取締役は中国での販売目標には言及しなかったものの、「かなりのマージンが期待できる」として、中国が508の最大市場になるとの認識を示した。中国で販売される508は、PSAと東風汽車集団の合弁会社である東風プジョー・シトロエンが生産を担当すると見られる。
\2009年の中国自動車市場におけるPSAのシェアは3.4%だった。同社では16年までにシェアを8%に伸ばすことを目標としている。
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