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2010/3/26

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、贈賄疑惑で米司法省が訴追

この記事の要約

米司法省は23日、独自動車大手のダイムラーを海外腐敗行為防止法(FCPA)違反で訴追した。各メディアが一斉に報じたところによると、同社は1998~2008年にかけて、受注を獲得するため少なくとも22カ国の政府関係者に対し […]

米司法省は23日、独自動車大手のダイムラーを海外腐敗行為防止法(FCPA)違反で訴追した。各メディアが一斉に報じたところによると、同社は1998~2008年にかけて、受注を獲得するため少なくとも22カ国の政府関係者に対し現金などのわいろを贈ったとされる。

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米司法省は2004年、ダイムラー(当時ダイムラークライスラー)の元従業員から、同社がわいろを贈っているとの通報を受けて捜査を開始。その後数年にわたって捜査を続けた結果、ダイムラークライスラーは1998年から2008年までの間、中国、ロシア、エジプト、ギリシャ、トルコなどの政府関係者にわいろを贈り、見返りとして政府受注で便宜を図ってもらっていたことが判明したという。

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独dpa通信によると、ダイムラーは米司法省と証券取引委員会(SEC)に総額1億8,500万ドルを支払い、和解することで合意したもよう。一方、ダイムラーの広報担当者は、「初公判は4月1日に開かれる」とコメントするにとどめ、詳細についての言及を避けた。

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米国の不正行為防止法(FCPA)では、商取引の実施または継続目的で外国の政府関係者に金銭などを贈ることを禁止しており、米国内の企業だけでなく、同国の証券取引所に上場している外国企および米国内に拠点を持つ外国企業にも適用される。

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