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2010/3/26

企業情報 - 自動車メーカー

サーブ、生産再開

この記事の要約

蘭高級車メーカーのスパイカー・カーズによる買収で事業存続が決まったスウェーデンのサーブは22日、ほぼ2カ月ぶりに生産を再開した。親会社だった米ゼネラルモーターズ(GM)は09年12月、サーブの売却を断念し清算手続きに入る […]

蘭高級車メーカーのスパイカー・カーズによる買収で事業存続が決まったスウェーデンのサーブは22日、ほぼ2カ月ぶりに生産を再開した。親会社だった米ゼネラルモーターズ(GM)は09年12月、サーブの売却を断念し清算手続きに入る方針を表明。これを受けて今年1月に生産がストップしたが、同26日にスパイカーへの売却で合意、先月23日には売却手続きが完了し、再生への一歩を踏み出していた。

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ただ、事業消滅は免れたものの、サーブの将来は依然として不透明だ。同社のオーナーとなったスパイカーは高級スポーツカーを年40台ほど生産するニッチ企業で、量産モデルの製造や販売を手がけた経験がない。また、サーブは過去20年間、ほぼ赤字経営だった。09年の販売実績は前年の半分以下の4万台にまで落ち込んでおり、収益の確保が大きな課題になっている。

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スパイカーズのムラー社長は今年のサーブの販売台数を5~6万台と予想、11年には2倍に引き上げる考えだ。22日に生産を開始した新型セダン「9-5」、新型「9-4X」、11年から市場投入する予定の「9-5スポーツコンビ」が業績回復のけん引役になることを期待している。

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