現代自動車ヨーロッパは2010年の欧州市場シェアを前年の2.4%から2.7%に引き上げる計画だ。新モデルの投入や、販売網の見直しなどで目標を達成する。同社のアラン・ラシュフォース副社長が独業界紙『オートモビルボッヘ』に明らかにした。主力市場のドイツなどで新車への買い替え奨励金制度が終了したため、成長速度は鈍化するものの、今年も販売増を見込んでいる。
\現代自動車ヨーロッパは2009年通期の販売で前年比26%増の34万1,837台を達成。そのうち、最大市場のドイツでは政府による補助金制度の効果で77%増の9万1,330台を販売した。ドイツでは遅くとも2012年までに販売台数で10万台を達成する計画だ。同社の2010年1~2月の欧州販売は前年同期比24%増の5万4,118台と好調な滑り出しとなった。ラシュフォース副社長は欧州市場の新車需要について、今後、数カ月は低迷するものの、下半期から回復すると予想している。
\今年は3 月初めに市場投入したSUV車「TUCSON(ツーソン)」の後継モデル「ix35」など新モデル攻勢で販売増を目指す。「ix35」は生産初年度(12カ月)で約5万台の販売を見込んでいる。
\現代自は欧州で現在、2,000社以上のディーラーと販売契約を結んでおり、販売店舗数は約2,600店に上る。今後は現在の店舗数を維持しながら、契約ディーラー数を2013年初めまでに10~15%削減する方針を示している。
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