自動車部品大手コンティネンタルのゴム・プラスチック部品子会社コンチテック(ハノーバー)のハインツゲルハルト・ヴェンテ社長は20日、ハノーバー国際産業技術見本市(ハノーバーメッセ)における記者会見で、2010年の売上高で前年比5%増を見込んでいると述べた。自動車販売市場の低迷による業績悪化を受け09年に導入したコスト削減策が効果を発揮し、利益は売上高の伸びを上回る成長が見込まれるとした。
\コンチテックの09年売上高は、08年の30億ユーロから24億ユーロに後退した。とくに標準装備部品の需要が低迷し足を引っ張った。営業利益(EBITベース)は3億2,900万ユーロから1億6,900万ユーロに半減したものの、親会社のコンティネンタルが赤字を計上するなかで黒字を確保した。投資は8,300万ユーロで、売上高に占める割合は3.4%とほぼ前年並みを維持した。
\ヴェンテ社長は「我々はこの厳しい時期を乗り切ることができた」と述べ、今後の業績回復に自信を見せた。
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