昨年10月に倒産し経営再建中の独自動車部品・センサーメーカー、パラゴン(デルブリュック)は3日、今後の事業見通しを明らかにした。それによると、(10年)の売上高は、金融危機以前(07年)のほぼ半分の5,800万ユーロになるものの、コスト削減策や新製品投入の効果で営業損益(EBITDAベース)で750万ユーロの黒字を確保できる見通し。
\パラゴンは世界的な自動車不況の影響を受けて受注が激減し、経営難に陥った。同社によると、業績悪化を受けて実施した大規模なリストラ策で09年第2四半期に再び営業黒字に転換したものの、資金の借り換え計画をめぐって債権銀行団の合意が得られず、同10月に倒産を余儀なくされた。同社はその後、営業を継続しながら再建計画を策定し、先月16日に債権団から合意を取り付けた。会社更生手続きは5月末に完了する予定という。
\パラゴンのフレーア社長は、会社更生手続き完了後は自動車部品事業に集中する方針だ。また、フランクフルト証券取引所のプライム・スタンダードへの上場にも意欲を示した。
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