オーストリア通信大手のテレコム・オーストリアは4日、公衆電話を活用して充電スタンドを整備する計画を発表、プロトタイプ第1号を稼働させた。既存のインフラを利用したもので、電気自動車のほか、電動スクーターや電動自転車も充電できる。同社は年内に、国内30カ所に同様の充電スタンドを整備する。
\テレコム・オーストリアの公衆電話は現在、国内の約1万3,500カ所に設置されている。駐車・駐輪スペースが確保できれば、全ての公衆電話に充電インフラを整備できる。
\オーストリア交通クラブ(VCOE)の推計によると、国内の電動オートバイおよびスクーターは2015年までに5~6万台に普及する見通し。電気自動車およびハイブリッド車は同年に11万5,000台、2020年には40万5,000台に達すると予想している。
\オーストリア・テレコムは、テスト期間中は充電を無料とする。プロジェクトを商用化した際には、携帯電話で決済したり、RFIDチップや携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使って個人認証できるシステムを導入する計画。
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