独半導体大手のインフィニオンが2009年の自動車向け半導体チップ市場で世界トップに躍進した。米市場調査会社ストラテジー・アナリティクスの調査によると、インフィニオンは同市場での売上高が13億1,000万米ドルとなり世界の当該市場におけるシェアを9.0%とした。昨年まで長期にわたり首位を堅持してきた米フリースケールは11億6,300万ドル(市場シェア:8%)にとどまり、2位に後退した。自動車用半導体チップの2009年の世界市場規模は144億ドルとなり、前年に比べ21%縮小した。
\インフィニオンは欧州市場では13.6%の市場シェアを確保し首位の座を堅持。北米市場では7.8%で2位だった。日本市場でのシェアは2.8%にとどまるものの非日系企業としては上位に食い込んでいる。アジア市場全体では8.8%のシェアを確保し、2位につけている。
\インフィニオンは自動車向けに、アンチロックブレーキシステム(ABS)やサイドエアバッグなどの安全システム向けのセンサーのほか、ディーゼルやガソリンエンジンで燃料と空気の混合比率を調整するマイクロコントローラーなどを供給している。
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