中国の長城汽車は、欧州での販売拡大を計画している。9日付けの自動車業界紙『オートモーティブ・ニューズ・ヨーロッパ』が、Xin Wenlin国際マーケティング部長の話を引用して伝えた。
\長城汽車は現在、小型ピックアップトラック「風駿5(ウィングル)」をブルガリアとイタリアで販売している。Xin部長は欧州で3カ国目の販売拠点を模索していることを明らかにした上で、候補としてスウェーデンなどの北欧諸国を挙げた。
\長城汽車は昨年9月、「風駿5」、「炫麗」、「酷熊」、「哈弗5」の4車種について、欧州連合(EU)の総合車両型式認定(WVTA)を取得した。同10月にはブルガリアで現地企業2社と合弁会社を設立することで合意、2011年に上記4車種の生産を開始することを目指している。Xin部長は、欧州には有力な地元ブランドが多数存在しており、外国メーカーにとって攻略が難しい市場だと指摘。現在行っている販売活動はあくまで試験的なものであり、「今後よりよい製品を欧州の顧客に提供していくために経験と知識を蓄積したい」と述べた。
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