伊フィアット傘下の自動車部品メーカー、マニエッティ・マレリが米自動車大手クライスラーとの事業拡大に意欲を示している。フィアットが資本参加するクライスラーと部品の共有化などを進めることで取引拡大を狙う。同社のエウジェニオ・ラゼッリ最高経営責任者(CEO)が業界紙『オートモーティブニューズ』とのインタビューの中で明らかにした。
\マニエッティ・マレリは2010~2014年の5カ年計画の中で、売上高を2009年の45億ユーロから2014年までに77億ユーロに引き上げる目標を掲げている。同社は欧州市場への依存度が高く、昨年の売上高の5割がフィアット向けだった。北米事業の売上高は約1億5,000万ユーロにとどまっており、クライスラーとの取引は2,500万ドルだった。
\クライスラーとの取引では、照明装置やインパネ、通信機器、サスペンション、排ガスシステムなどの受注を獲得したい考えで、取引規模で7億ドルを見込んでいる。北米事業の売上高も2014年までに約10億ユーロに拡大させる予定。
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