エアコンやカーラジオの操作パネルなどを生産する独プレーがこのほど発表した2009年通期決算の営業損益(EBITベース)は990万ユーロの赤字となり、前年の890万ユーロの黒字から悪化した。主力顧客である自動車メーカーからの受注が減少したことが響いた。売上高は13%減の2億4,880万ユーロだった。
\地域別では北米自由貿易協定(NAFTA)圏が特に好調で、売上高は25%拡大した。米フォードを顧客として獲得し、ピックアップトラック「F-150」「F-250」「F-350」や「マスタング」「タウルス」など向けの部品を受注したことが大きい。また、ゼネラルモーターズ(GM)との取引が拡大したことも売上増に貢献した。けん引役は「シボレー・エクイノックス」「GMCテレーン」向けの部品という。一方、NAFTA以外の地域は低迷しており、全体としては大幅減収となった。
\同社は今期、売上高で2けた台の増収と黒字転換を見込む。本社所在地のバート・ノイシュタットではエンジニアの増員も計画している。ただ、プレーのレースニック社長は「依然として先行きは不透明」と述べ、まだ完全にヤマを越えたわけではないとの慎重な見方を示した。
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