欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2010/6/4

総合 – 自動車産業ニュース

欧州メーカー、中国で収益拡大・ユーロ安の恩恵

この記事の要約

ギリシャの財政危機をきっかけとしたユーロの下落が、中国で生産する欧州の自動車メーカーにとって追い風となっている。ユーロ安で欧州から輸入する部品のコストが下がっているためだ。\ ユーロは対米ドルで年初から14%下落した。対 […]

ギリシャの財政危機をきっかけとしたユーロの下落が、中国で生産する欧州の自動車メーカーにとって追い風となっている。ユーロ安で欧州から輸入する部品のコストが下がっているためだ。

\

ユーロは対米ドルで年初から14%下落した。対人民元でも下落しており、先月17日には1ユーロ=8.3815元と、2002年末以来の安値をつけた。野村ホールディングスのアナリスト、Yankun Hou氏によると、中国で生産する欧州の自動車メーカーは、国内で高品質の部品を調達することが困難なため、多くの部品を欧州からの輸入に頼っており、ユーロ安の恩恵は大きい。ユーロが対人民元で15%下落した場合、仏PSAプジョー・シトロエングループ(PSA)と東風汽車の合弁会社である東風プジョーシトロエン自動車(DPCA)の純利益は、5%又は2億5,000万元(3,660万ユーロ)拡大するという。このほか、上海汽車集団(SAIC)との合弁会社である上海大衆を運営する独フォルクスワーゲンや、華辰中国汽車と合弁を組む独BMWも、ユーロ下落による恩恵を受けるとHou氏は指摘する。BMWが中国で生産している「5シリーズ グランツーリズモ」の場合、部品の6割を欧州から輸入している。

\
企業情報 - 部品メーカー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |