独自動車大手のダイムラーは中国でエンジンを現地生産する計画のもようだ。中国事業を強化するため、現地工場の生産能力を拡大するとともに、部品の現調率を40%に引き上げる予定。ダイムラーが北京で実施した投資家向けのイベントで発表した資料の情報として独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。
\これによると、ダイムラーは乗用車、商用車、バンの販売強化に向け中国事業に30億ユーロを投じる計画。エンジンはこれまでドイツ工場で生産し世界各地に輸出していた。計画が実現するとエンジンを国外で生産する初めてのケースとなる。中国のエンジン生産は2013年にも開始する予定。同国では研究・開発センターも建設する計画という。
\ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長はダイムラーの乗用車部門(メルセデス・ベンツ、スマート、マイバッハ)の中国販売が2015年までに3倍に拡大すると見込んでいる。2009年の中国販売は6万7,000台。今年は10万台の達成を目指していることから、2015年の販売は30万台となる見通し。
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