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2010/6/4

一般・技術・その他 (旧)

オペルの燃料電池車、白金の使用量低減に取り組む

この記事の要約

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは開発中の燃料電池車で使用する白金の使用量を2015年の市場投入までに現在の80グラムから半分以下の30グラムに引き下げる計画だ。5月27日にドイツのリュッセルスハイ […]

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは開発中の燃料電池車で使用する白金の使用量を2015年の市場投入までに現在の80グラムから半分以下の30グラムに引き下げる計画だ。5月27日にドイツのリュッセルスハイムで開催されたシンポジウムで同社が明らかにしたもので、独自動車産業ニュースサイトの『オートモービル・インダストリー』が報じた。

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オペルはシボレーのSUV「エクイックス」をベースに開発した燃料電池車のプロトタイプ「ハイドロゲン4」を約100台、公的機関や企業に貸し出して実用走行試験を行っている。同モデルは4人乗りで、燃料タンクに700バールの圧縮水素を4.2キログラム積み込むことができる。航続距離は約320km。電気モーターの出力は73kW(100PS)、トルクは約320Nm。走行100km当たりの燃費は1.3キログラム(ガソリン約4.6リットルに相当)。

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白金80グラムは現行価格で約3,500ユーロとなる。同社の開発担当者は10グラムに抑えることができれば価格競争力が高まり、普及に弾みがつくとの見解を示している。

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