経営が悪化している独トランスミッションメーカーのゲトラクは2日、リストラ計画で金属労組のIGメタルと基本合意したと発表した。2012年まで経営上の理由による解雇を実施しないほか、予定していたルートヴィヒスブルク工場の閉鎖を中止する。労働側はこの代償として、今年と来年の休暇・クリスマス手当の減額を受け入れた。これにより、3,500万ユーロのコストを削減する。
\ゲトラグは09年、自動車市場低迷による経営悪化を受けて350人を削減したが、業績の早期回復は見込めないとして今年3月、ルートヴィヒス工場の閉鎖を含めさらに700人を整理する計画を打ち出した。これに対してIGメタルは強く反発し、交渉は難航していたが、3カ月近くにわたる交渉の末、ようやく合意にこぎつけた。今回の協定は労使双方の幹部会の承認を経て正式に発効する予定。
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