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2010/6/18

企業情報 - 自動車メーカー

BMW、炭素繊維の外販も視野

この記事の要約

独高級車大手のBMWは、独炭素製品大手のSGLグループと設立した合弁会社で生産する炭素繊維を将来は外販することも検討している。自動車メーカーのほか、風力発電設備業界にも需要があると見込んでいる。同社のフランクペーター・ア […]

独高級車大手のBMWは、独炭素製品大手のSGLグループと設立した合弁会社で生産する炭素繊維を将来は外販することも検討している。自動車メーカーのほか、風力発電設備業界にも需要があると見込んでいる。同社のフランクペーター・アルント取締役(生産担当)がこのほど明らかにした。

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BMWはSGLと共同で、航空宇宙産業向けよりも大幅に低コストで生産できる炭素繊維を開発した。BMWは炭素繊維部品を2013年に発売予定の電気自動車「メガシティー・ビークル」に採用する計画だが、将来は風力発電向けのプロペラなど、自動車業界以外にも販売する方向で検討している。

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「メガシティー・ビークル」の生産開始によりBMWでは約600人の新規雇用が生まれる見通しで、人員の配置転換や新規雇用で対応する方針という。

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アルント取締役はこのほか、世界24カ所にあるBMW工場の生産効率を改善することや、生産プロセスにおけるCO2排出量の削減にも注力していく方針を示した。世界24カ所にある工場の平均稼働率は2009年が86%、今年は90%を大幅に超える見通し。

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