伊自動車大手フィアットは14日、エンジン生産子会社のフィアットパワートレイン・テクノロジーズが持つポーランド南部のビエルスコ・ビャワ工場で、新型エンジンの生産を開始した。現地英字紙『ワルシャワ・ビジネスジャーナル(WBJ)』が伝えた。生産規模は年45万基。
\新型エンジンは、「ツインエア」と呼ばれるターボチャージャー付き1.2リッター直列2気筒ガソリンエンジン。1.4リッターエンジンと同等のパフォーマンスが発揮できるとともに、シリンダーの数を減らしたことで、30%の燃費向上も見込めるという。
\フィアットは約3億ユーロを投じて新型エンジンの生産設備を導入した。ビエルスコ・ビャワ工場では現在、ディーゼルエンジン「マルチジェット」も生産しているが、「ツインエア」の生産開始により同工場のエンジン生産は合計で年120万基に達する見込みだ。
\一方、同社は人気小型車「パンダ」の生産を、ポーランド南部のティヒ工場から伊南部のポミリアーノ・ダルコ工場に移管する方針を明らかにしている。『WBJ』紙では、生産移管によりフィアットに7億ユーロのコスト負担が生じ、ティヒ工場で数千人が解雇されることになると試算した。
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