独ベアリング大手のシェフラーは6月28日付で有限会社(GmbH)の企業形態とする持ち株会社Schaeffler GmbHを設立し、シェフラー・グループの事業や独自動車部品大手コンチネンタルの資本を統合すると発表した。Schaeffler GmbHの資本はシェフラー家が100%を出資する。
\シェフラーはコンチネンタルの買収で巨額の負債を抱えたことに加え、金融危機の影響で経営難に陥った。債権団銀行はシェフラーに対し、経営を透明化するため資本会社に転換するよう圧力をかけてきたとされている。今後の具体的な計画は不明だが、最終的にコンチネンタルと経営統合する計画と見られている。
\シェフラー・グループのオーナーであるマリア・エリザベス・シェフラー氏は今回の措置について、資本市場へ向かう重要な一歩であり、経営の自由度が高まるとコメントしている。
\Schaeffler GmbHの監査役会は20人で構成され、シェフラー・グループのオーナーであるマリア・エリザベス・シェフラーと息子のゲオルグのほか、独小売り大手メトロのエックハルト・コルデス社長、独自動車工業会(VDA)の会長などを歴任したベルント・ゴットシャルク氏などが名を連ねる。社長は未定だがゲオルグ・シェフラー氏が就任すると予想されている。
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