国際エキスプレス・クーリエサービス連合会(BIEK)は6月23日、2009年の国内クーリエ・急送便・小包(CEP)業界の売上高が前年比4.2%減の133億ユーロに後退したと発表した。金融・経済危機の影響で物流需要が落ち込んだことが打撃となった。取扱件数は2.5%減の21億8,000万件だった。一方、景気回復に伴い需要は緩やかながら回復に向かっているとして、今年は売上高で138億ユーロ、取扱件数で23億件を見込む。
\CEP業界は輸送車(トランスポーター)や配送車両を大量に必要とするため、自動車メーカーにとって重要な顧客だ。運送業界の低迷は自動車産業にも大きな影響を与える。欧州自動車工業会(ACEA)によると、09年のドイツ国内の小型トラック(3.5トン未満)の新車販売(登録)台数は前年比24.1%減と大きく後退。欧州全体でも30%減の140万台に落ち込んだ。
\BIEKは、取扱件数が金融・経済危機以前の水準に回復するのは2014年以降との見通しを示している。
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