独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は9日、ドイツの商用車業界の景気は回復基調にあるとの見解を明らかにした。受注が好調なことから、下期(7~12月)も好調が続くと予想。通期の新車登録は大型トラック(6トン超)が5%増の6万4,000台、6トン以下のトラックでは3%増の18万台になると見込んでいる。ただ、2008年の水準には及ばないとも付け加えた。2008年は大型トラックの新車登録が約9万8,000台、6トン以下は約23万1,000台だった。
\VDAによると、2010年1-6月期の受注台数は大型トラック(6トン超)が前年同期比80%増と大きく伸びた。特に国外需要が旺盛で108%増加した。国内受注も46%増と堅調な伸びを示した。6トン以下のデリバリバンも1-6月期の受注台数が42%増と好調だった。
\1-6月期の輸出は大型トラック(6トン超)が22%増の2万6,720台。6月単月では104%増加した。6トン以下のトラックは1-6月期が79%増の7万9,920台、6月単月では81%増の1万5,170台となった。
\一方、1-6月期の国内新車登録は大型トラックが5%減の3万1,710台、6トン以下は12%増の9万5,200台にとどまった。ただ、6月単月では大型トラックが37%増、6トン以下も18%伸びた。
\1~6月の国内生産は大型トラックが24%増の4万5,720台。6月単月では125%増の9,670台に伸びた。6トン以下も1~6月が52%増の10万9,710台、6月は36%増の1万9,420台となった。
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