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2010/7/16

一般・技術・その他 (旧)

独デュル、通期で7%以上の増収を見込む

この記事の要約

独産業設備機械大手のデュルは2010年通期の売上高で前年比7%増以上の成長を見込んでいる(2009年:約11億ユーロ)。売上高の約8割を占める自動車業界の業績回復が鮮明になり、中国やブラジル、インドを中心に投資が活発化し […]

独産業設備機械大手のデュルは2010年通期の売上高で前年比7%増以上の成長を見込んでいる(2009年:約11億ユーロ)。売上高の約8割を占める自動車業界の業績回復が鮮明になり、中国やブラジル、インドを中心に投資が活発化していることが背景にある。同社のラルフ・ディーター社長が独経済紙『ハンデルスブラット』とのインタビューの中で明らかにした。

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同社は売上高の8割を自動車業界に依存している。ドイツの自動車メーカーは特に中国事業が好調で、現地生産を拡大する動きを見せている。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は4月、中国事業に16億ユーロを追加投資する計画を発表した。新たに2工場を建設する予定で、昨年秋に発表した44億ユーロと合わせると今後数年の投資規模は計60億ユーロとなる。高級車メーカーのダイムラーとBMWもそれぞれ、中国市場の販売規模を今後5年以内に3倍の30万台に拡大する方針を打ち出している。

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『ハンデルスブラット』紙によると、デュルの売上高に占める中国事業の割合は2009年の11%から2010年は20%に拡大する見通し。現地の従業員数も増えておりグループの従業員約5,700人のうち約700人が中国で働いている。

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■ ドイツメーカーの設備・機械受注、5月は61%増

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ドイツ機械工業連盟(VDMA)は1日、ドイツの機械・設備メーカーの受注高が2010年5月は実質ベースで前年同月を61%上回ったと発表した。国内受注が50%増、国外受注は68%増加した。

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『ハンデルスブラット』紙によると、工作機械大手のトルンプではこの4カ月ほどで業績回復が鮮明になってきたという。ただ、受注から納品までに1年程かかるため、売上が改善するのは来年以降となる見通し。プレス機械メーカーのシューラーも2010/11年度(9月末締め)は大幅な増収を見込んでいる。

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