経営危機にあるカーエアコン大手の独ベーアは14日、リストラ計画で金属労組のIGメタルと合意したと発表した。シュツットガルト工場を9月30日に閉鎖し、ミュールアッカー工場とライヒェンバッハ工場に生産を移管するほか、コルンヴェストハイム工場のサーモスタット生産をチェコと独チューリンゲン州の工場に移管する。また、キルヒベルク工場では90人を削減する。今回の措置によって最大240人が影響を受ける見通し。
\人員削減については希望退職や高齢者パートタイム制、他の拠点への配置転換、人材派遣サービス会社などへの移籍などの方法で対応し、経営上の理由による解雇は最小限に抑えるとしている。
\ベーアは自動車市場の冷え込みによる受注減で経営難が続いている。2009年決算の税引き前損益は2億3,500万ユーロの赤字となり、前年の7,000万ユーロの赤字から大きく悪化した。
\ベーアは昨年11月にシュツットガルト、キルヒベルク、コルンヴェストハイムの3拠点で最大440人を削減する計画を発表し、労働組合と交渉を続けていた。
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