独自動車大手のダイムラーは27日、2010年第2四半期(4-6月)決算の営業利益(EBIT)で21億ユーロを計上したと発表した。好業績を受けて同社は、通期のEBIT予想をこれまでの40億ユーロから60億ユーロに上方修正した。うち、主力事業の乗用車部門では40億ユーロ、商用車部門では10億ユーロを見込んでいる。2009年通期はEBITで15億ユーロの赤字を計上していた。
\4-6月期の売上高は前年同期比28%増の251億ユーロに拡大。最終利益でも13億1,200万ユーロの黒字を確保した。同社は大幅な増収増益について、乗用車・商用車の主要市場が回復しているほか、安定した販売価格を確保できたことやコスト削減の強化が好業績に反映されたと説明している。
\主力の乗用車部門のEBITベースの利益率は1-3月期に7%となり、競合のアウディ(5.8%)やBMW(2.7%)を大きく引き離している。4-6月期はさらに9.8%に改善した。
\4-6月期のグループ全体の自動車販売は49万6,500台となり、前年同期に比べ27%増加した。うち、乗用車部門は19%増の34万2,500台を占め、メルセデス・ベンツブランドだけでも24%増の31万4,400台を販売した。トラック部門は55%増の8万3,800台、バンは42%増の5万9,400台、バス(車台を含む)も30%増の1万800台とすべての部門が好調だった。
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