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2010/7/30

企業情報 - 自動車メーカー

ポルシェ、電気自動車3台をパイロットプロジェクトで実用試験

この記事の要約

独高級スポーツカーメーカーのポルシェは26日、「ボクスター」をベースに開発した電気自動車3台をシュツットガルト地域で実施するエレクトロモビリティーの実用試験プロジェクトに投入すると発表した。同プロジェクトは2011年初め […]

独高級スポーツカーメーカーのポルシェは26日、「ボクスター」をベースに開発した電気自動車3台をシュツットガルト地域で実施するエレクトロモビリティーの実用試験プロジェクトに投入すると発表した。同プロジェクトは2011年初めにスタートする予定。

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ポルシェは同プロジェクトを通して、電気自動車向けに採用した新しい部品やバッテリーシステムの性能について調査する。

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また、同社のミヒャエル・マハト社長は電気自動車の開発について、「将来、ポルシェが電動スポーツカーを発売するのは確かだが、ポルシェが求める製品条件を満たしたモデルでなければ意味がない」との見解を示している。

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■ ハイブリッドモデルは3機種を開発

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同社は従来の内燃エンジン車モデルに替わる環境対応車としてこれまで、プラグインハイブリッドモデル「918スパイダー」のコンセプトモデルを開発し、2010年3月のジュネーブモーターショーで公開した。

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レース専用にはハイブリッド車「911 GT3 R ハイブリッド」を開発。同モデルは前駆動に出力60kWの電気モーターを2基、後輪駆動に出力480PSの6気筒エンジンを使っている。ブレーキ時に発生するエネルギーはバッテリーではなく、フライホイールジェネレーターに蓄えられる。蓄えたエネルギーは強力に加速する際に、前輪の電気モーター2基に電力を供給する仕組み。同モデルは2010年5月にドイツのニュルブルクリンクで開催された24時間耐久レースに参戦している。

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また、ポルシェにとって最初の量産ハイブリッドモデル「カイエンSハイブリッド」は電気モーターのみでも走行できる。総出力380PS、走行1km当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は193グラム、走行100km当たりの燃費は8.2リットルとなっている。同モデルに搭載するハイブリッド技術は2011年に発売予定の「パナメーラSハイブリッド」にも採用する計画だ。

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