仏タイヤ大手のミシュランが7月30日発表した2010年1-6月期決算は、純損益が5億400万ユーロの黒字となった。前年同期は1億2,200万ユーロの赤字だった。世界的な景気回復に伴う自動車需要の拡大で、OEMタイヤ、リプレイスタイヤともに販売が伸びた。営業利益は8億2,200万ユーロと、前年同期の2億8,200万ユーロから3倍近く増加した。
\売上高は前年同期比15.3%増の83億4,900万ユーロ。部門別では、乗用車・軽トラック部門が17.0%増の46億2,100万ユーロ、トラック部門が23.9%増の25億6,600万ユーロ、特殊部門(建機、航空機など)が4.3%増の11億6,200万ユーロにそれぞれ拡大した。
\同社は、景気回復のペースは地域によって異なるものの、基本的にタイヤ需要は下期も好調が続くと予想。原材料費の高騰などネガティブな要因がある一方、上期に製品価格の引き上げを実施したことなどが奏効し、10年通期は売上高で前期比10%増、フリーキャッシュフローで黒字を確保するという目標を改めて確認した。
\