独自動車部品メーカーのベーアは7月30日、トルコのエンジン冷却メーカー、Kale Oto Radyatorと折半出資でイスタンブールに合弁会社を設立したと発表した。同合弁会社は、トルコや同国の周辺諸国に工場を持つ自動車メーカーに、乗用車や軽商用車、大型商用車用の空調システムや冷却システムを供給する予定。
\ベーアは同社の顧客がトルコに生産進出していることから、現地からの部品供給によりサービスの柔軟性を高める。さらに現地メーカーや周辺諸国との取引も拡大していく方針だ。
\トルコの2009年の国内乗用車生産は約87万台(商用車:36万台、乗用車:51万台)だった。今後、平均で年5%の成長が見込まれている。
\Kale Oto Radyatorはイスタンブールに本社を置き、中核工場をイスタンブール南東部のゲブゼに持つ。従業員数は約650人。ラジエーターやコンデンサー、インタークーラー、オイルクーラー、空調装置などを乗用車、軽・大型商用車のほか、農機や産業機械にも供給している。
\ベーアは自動車用の空調機器やエンジンの冷却システムの世界的大手。本社はシュツットガルトにあり、世界に約1万6,000人の従業員を抱える。
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