欧州自動車最大手のVWは塗装工程のエネルギー効率を大きく改善する技術を開発した。従来の塗装ラインでは脱臭装置(サーマルオキダイザー、TO)が乾燥工程で必要とする以上の熱を発生させていたが、VWは排気浄化工程に触媒装置を導入することでTOの温度を全体的に引き下げ、塗装ラインのエネルギー消費量を最大40%削減できるようになった。
\VW関係者によると、自動車製造工程では塗装ラインにおけるエネルギー消費が最も多い。最初の触媒装置はボルフスブルグ本社工場の塗装ラインに設置され、17カ月のテスト稼働で従来のシステムよりエネルギー消費が40%少ないことが実証された。その後、本社工場には21の触媒装置が設置されている。
\