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2010/8/13

一般・技術・その他 (旧)

独デュル、業績回復も黒字転換ならず

この記事の要約

独塗装設備大手のデュルが5日発表した2010年4-6月期決算(国際会計基準:IFRS)の営業利益(EBITベース)は710万ユーロとなり、前年同期の140万ユーロから5倍以上に改善大した。主要顧客である自動車産業の回復と […]

独塗装設備大手のデュルが5日発表した2010年4-6月期決算(国際会計基準:IFRS)の営業利益(EBITベース)は710万ユーロとなり、前年同期の140万ユーロから5倍以上に改善大した。主要顧客である自動車産業の回復とこれに伴う部品需要の拡大が追い風となった。新規受注は25.6%増の3億7,490万ユーロ、売上高は9.8%増の2億8,760万ユーロに拡大した。最終損益は290万ユーロの赤字で黒字転換はならなかったものの、前年同期(710万ユーロの赤字)に比べて赤字幅は大きく縮小した。

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部門別にみると、主力の塗装・組み立てシステム部門の受注高は2億7,440万ユーロ(18.3%増)、売上高は2億7,440万ユーロ(13.3%増)、EBITは630万ユーロ(86.3%増)と順調に回復している。

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計測・プロセスシステム部門は受注高が1億ユーロ(51.6%増)、売上高が7,930万ユーロ(1.4%増)、EBITが90万ユーロの赤字から90万ユーロの黒字に改善した。

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1‐6月期ベースでは新規受注が45.4%増の7億3,710万ユーロと大きく伸びた一方、売上高は9.4%減の12億6,140万ユーロ、EBITは82%減の110万ユーロに落ち込むなど、最終損失は660万ユーロから1,340万ユーロに悪化した。

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通期見通しについては、4‐6月期の回復基調が今後も続くとし、売上高で11億5,000万ユーロ以上、受注高で13億6,000万ユーロ、最終損益で黒字転換すると見込んでいる。

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