アルミ製デザイン部品の製造・開発を手がける独アンゲル・デンメル・ヨーロッパ(リンダウ)は会社更生手続きの適用を申請し、事実上倒産した。自動車市場の回復にともなう需要急増で生産が追い付かず期間労働者を大量投入したことで不良品が増加。返品やキャンセルが続出しため、損失が膨れ上がり、経営破たんに追い込まれた。今後は管財人のもとで再建を目指す。
\経営危機に陥ったアンゲル・デンメルは債権銀行やBMW、ダイムラー、アウディ/VWなどの取引企業と問題解決に向け交渉を続けたものの合意が得られず、運転資金が枯渇した。
\アンゲル・デンメルは自動車・家電向けのアルミ製筐体やパネルなどの高級インテリア・エクステリア部品を生産してきた。同社によるとドイツの当該市場におけるシェアは70%に達する。リンダウとオーストリアのケンネルバッハに工場があり、700人が製造部門に従事していた。
\同社の経営陣は、市場で強固な地位を築いていることから、再建の見通しは比較的明るいとの見解を示している。
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