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2010/9/17

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、ルノー・日産との提携をEVに拡大

この記事の要約

独自動車大手ダイムラーのトーマス・ウェーバー取締役(研究開発担当)はこのほど、ロイター通信に対し、ルノー・日産アライアンスとの提携関係を電気自動車(EV)の分野にまで広げることを明らかにした。3社は、電気モーター、バッテ […]

独自動車大手ダイムラーのトーマス・ウェーバー取締役(研究開発担当)はこのほど、ロイター通信に対し、ルノー・日産アライアンスとの提携関係を電気自動車(EV)の分野にまで広げることを明らかにした。3社は、電気モーター、バッテリー、パワートレインで協力する方向という。

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ウェーバー取締役は提携拡大について、現在の技術水準では、EVで採算性のある生産規模を確保することは単独では難しいと説明。ダイムラーでは、せいぜい50万台しか生産できないが、ルノーとの提携により数百万台の規模を確保できると説明した。

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EUは2020年までに、新車の平均CO2排出量を95グラム/kmに引き下げる方針を打ち出している。ウェーバー取締役は、当該数値の達成は代替燃料車を導入しなければ困難との見解を示し、EVの投入も同基準の達成に向けた対応の一環とした。

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■ EVの欧州販売、2020年までに15万~20万台に

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ダイムラーは2020年までに欧州で販売する車両のうち15万~20万台をEVとする方針だ。ウェーバー取締役のインタビューでの発言を広報担当者が追認した。

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ダイムラーは2020年の販売目標をまだ発表していないが、2015年までに150万台に引き上げる目標を掲げている。同目標を達成すると全体の販売に占めるEVの割合は10%以上となる計算。

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一方、欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は2018年までに販売規模を1,000万台に引き上げ、EVの割合を3%(30万台)とする計画を明らかにしている。

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