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2010/10/29

企業情報 - 自動車メーカー

BMW、レンタカーのパイロットプロジェクトを開始

この記事の要約

独高級車メーカーのBMWはこのほど、レンタカー事業のパイロットプロジェクトを開始した。短時間の利用を想定したサービスで、料金は1時間単位で設定されている。都市部を中心に、今後は自家用車を保有せず、利用目的に応じてレンタカ […]

独高級車メーカーのBMWはこのほど、レンタカー事業のパイロットプロジェクトを開始した。短時間の利用を想定したサービスで、料金は1時間単位で設定されている。都市部を中心に、今後は自家用車を保有せず、利用目的に応じてレンタカーなど使用をする人が増えると予想されており、BMWはこのような需要変化への対応を模索している。

レンタカーサービスはさしあたり、ミュンヘンの本社ビルの隣にある総合施設「BMWワールド(BMW Welt)」で開始する。利用料金はモデルや時間帯によって異なり、例えば「1シリーズ」は1時間当たり16ユーロ、「7シリーズ」は同32ユーロなどとなっている。自動車保険や洗車代は含まれており、利用者は燃料代と利用料金を支払う。パイロットプロジェクトの期間は1年で、今後さらにミュンヘン市内に複数のサービス拠点を設ける方針。

欧州自動車メーカーでは、独ダイムラーがカーシェアリング事業「Car2go」を本格化する動きがある。市内に配置された超小型車ブランド「スマート」を自由に利用できるサービスで、利用料金は1分当たり19セント。

また、仏プジョーも顧客を対象としたレンタカーサービス「Mu by Peugeot」を開始した。同サービスはプリペイドカード式で、プジョーの販売モデル全てをレンタルできる。自転車やスクーターも提供している。プジョーは同サービスを通して投入車両の稼働率を引き上げるとともに、顧客との接点を増やす狙いがある。