国際プラスチック+ゴム専門見本市「K 2010」開幕、景気回復が鮮明に

ドイツのデュッセルドルフで27日、国際プラスチック+ゴム専門見本市「K 2010」(10月27日~11月3日まで)が開幕した。今回は世界56カ国から3,102社が出展している。好景気の2007年に比べ、出展社数は12社少ないだけにとどまり、景気回復が鮮明になってきた。

今回の出展社のうち、ドイツ企業は1,706社にのぼり、全体の約35%を占めた。国外からはイタリアの413社が最も多い。以下、中国(247社)、台湾(139社)、インド(122社)、フランス(126社)、米国(111社)などとなっている。出展社数の増加幅は中国が60%増、香港が50%増、トルコが46%増、インドが33%増とアジア勢の増加が目立ったものの、西欧ではフランスが20%増と健闘した。

欧州のプラスチック産業の規模は約5万社、就業者数約160万人。業界売上高は約3,000億ユーロ。そのうち、ドイツには約3,700社の企業があり、約39万4,000人が従事し、業界売上高も約840億ユーロに達している。

■ 独機械工業会のプラスチック・ゴム機械部門、通期予想を上方修正

ドイツ機械工業会(VDMA)のプラスチック・ゴム機械部門はこのほど、業界売上高の2010年通期予想をこれまでの前年比11%増から15%増に上方修正した。2011年は前年比10%増と予想している。

中国やインドを中心とする新興国の需要拡大が業績好調のけん引役になっている。ドイツのプラスチック・ゴム機械メーカーの受注高は、2009年1~8月に前年同期を77%上回った。内訳は、国内受注が55%増、国外受注は87%増と好調だ。

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