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2010/11/12

企業情報 - 自動車メーカー

独アウディ、電気駆動システムの開発・試験センターを開設

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは10日、本社のあるインゴルシュタットに建設していた電気駆動システムの開発・試験センターを開設したと発表した。同センターでは、駆動装置、バッテリー、パワーエレクト […]

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは10日、本社のあるインゴルシュタットに建設していた電気駆動システムの開発・試験センターを開設したと発表した。同センターでは、駆動装置、バッテリー、パワーエレクトロニクスの研究開発に取り組む。投資は6,500万ユーロ。センターの従業員は将来、約840人となる予定。

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同センターでは、部品の開発・シミュレーションから、駆動システムを車体に組み込んだ後の環境試験まで、幅広い分野に対応する。様々な研究分野を一カ所に集約することにより、社内の連携を強化し、開発効率を向上させる狙いがある。環境試験では、高度4200m、気温は摂氏マイナス40度~プラス60度の気象条件などを再現できる。

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■ 2014年にプラグインハイブリッドを発売

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アウディのエレクトロモビリティー戦略を統括するFranciscus van Meel氏はこのほどインゴルシュタットで催された技術ワークショップで、同社が2020年までに高級車メーカーとして電気自動車で主導的な地位を目指す意向を示した。段階的に電気自動車やハイブリッド車を市場投入していく計画で、プラグインハイブリッド車は2014年の発売を予定しているとした。

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同社は電気自動車およびプラグインハイブリッド車を「eトロン」の名称で統一している。2012年末には、電動スポーツカー「R8 eトロン」を小規模販売する予定。

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ハイブリッド車は2011年に「Q5ハイブリッド・クワトロ」を市場投入するほか、2011年末から上級セダン「A8」のフルハイブリッド車の予約受付を開始する。「A6」のハイブリッド車を投入する計画もある。

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van Meel氏はeトロンモデルの販売台数で2020年までに6桁(十万台以上)を達成できるとの見解を示している。

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