独電機大手のシーメンスは11月中にも中国の某都市から電気自動車(EV)用の充電インフラを受注する見通しだ。上海子会社シーメンス・チャイナ・スマートグリッドの肖松社長が6日、深川でのインタビューの中で明らかにした。具体的な都市名については政府の承認を受けていないため公表を控えた。
\同社はEVの充電インフラ事業では先ごろ、ロンドン市のプロジェクトでIT技術やそのサービスサポート業務を受注した。EV関連では充電インフラのほかにも、バッテリーなどの部品や給電網の管理などの事業を展開していく計画だ。
\シーメンス北東アジア事業統括会社のCheng Mei-Wei最高経営責任者(CEO)によると、同社は中国ではこのほか、EV用の部品供給について現地や国外の自動車メーカーと交渉を進めている。
\シーメンスは環境技術に関連した事業を強化する方針で、当該事業の売上高を2010年度(9月末締め)の約280億ユーロから2014年に400億ユーロに引き上げる計画。環境事業では、風力発電や、高効率照明、旧式発電設備の近代化、スマートグリッド(次世代送電網)などの事業を強化していく。スマートグリッドでは関連部品も含めた売上高が2014年に約60億ユーロに拡大すると見込んでいる。
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