伊コーチビルダーのピニンファリーナは12日、仏複合企業ボロレ・グループとの合弁会社ヴェイキュル・エレクトリク・ピニンファリーナ・ボロレ(Vehicules Electriques Pininfarina Bollore:VEPB)の持分について、プットオプション契約を結んだと発表した。
\ピニンファリーナとボロレは2008年に電気自動車(EV)の開発・生産を手がけるVEPBを設立。今秋にもEVを市場投入する計画だった。しかし、伊政府と仏政府のEVに対するインセンティブ政策の違いなどから、両社の間でVEPBの経営戦略についての見解の相違が表面化。合弁事業の運営に支障をきたすようになったため、両社は打開策を模索していた。今回のオプション契約により、ピニンファリーナは11年3月1日から13年3月15日までの間にVEPBの持分50%を1,000万ユーロで売却できる権利を持つ。ピニンファリーナがオプションを行使しなかった場合、ボロレが同じく1,000万ユーロで取得できる。
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