独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメルは5日、インド北部のバワル(ニューデリー近郊)で新工場を稼働させた。乗用車のエンジンに搭載するフィルターの供給体制を迅速かつ柔軟にすることが主な目的。
\同社は2006年に建設した同国南部のトゥムクル工場(バンガロール近郊)から製品を供給してきた。第2工場の建設により、輸送時間が短縮され、取引先の工場にジャストインタイムで部品を供給するほか、急な受注にも迅速に対応できるようになる。輸送コストも削減できる。同工場で生産するフィルターは、空気中や潤滑油、燃料に含まれるほこりや水分などを取り除くためのエアフィルターやオイルフィルター、フューエルフィルターで、乗用車のほか、商用車、オートバイ、原動機付き人力車にも供給する。
\また、新工場では、マン・ウント・フンメルの主力製品である、樹脂製のエアインテークマニホールドや空気清浄システム、シリンダーヘッドカバー、クランクケース換気システム、ウォッシャータンクなども生産する。
\同社は売上高に占めるアジア事業の割合を2018年までに全体の25%に引き上げる計画で、新工場の建設も同戦略の一環。2009年のグループ売上高は16億7,200万ユーロだった。
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