独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は21日、マレーシアの自動車メーカーDRBハイコムにVWモデルの現地生産を委託すると発表した。2011年末から「パサート」を完全ノックダウン(CKD)方式で生産、2012年末には「ジェッタ」の生産も開始する。
\DRBハイコムはマレーシア最大の生産ネットワークを持ち、ペカンとマラッカで乗用車や商用車を生産している。また、自動車の販売網を持ち、輸入車も販売している。VWモデルはペカン工場で生産する計画。生産規模は当初、年数千台とし、段階的に引き上げていく。
\VWのクリスティアン・クリングラー取締役(販売・マーケティング担当)はマレーシアでの現地生産について、「VWグループの長期成長戦略において東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の需要開拓は重要な意味を持つ」と述べ、東南アジア市場での販売拡大に意欲を示した。特にマレーシアの自動車市場(2010年)は約57万台と、同地域でも重要な市場となっている。
\両社は今年8月、現地生産の可能性について調査する趣意書を交わしていた。
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