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2011/1/7

一般・技術・その他 (旧)

墺クロス、独オール・フォー・ワンに直接出資

この記事の要約

墺産業持ち株会社のクロス・インダストリーズは、墺持ち株会社BEKOホールディングから製造業向けSAPソリューションサービスの独オール・フォー・ワン・ミッドマーケットの株式の過半数を取得する。クロスはこれまで、BEKOの大 […]

墺産業持ち株会社のクロス・インダストリーズは、墺持ち株会社BEKOホールディングから製造業向けSAPソリューションサービスの独オール・フォー・ワン・ミッドマーケットの株式の過半数を取得する。クロスはこれまで、BEKOの大株主としてオール・フォー・ワン株を間接保有していたが、直接傘下に収めることで自動車産業向けITサービス事業を強化する考え。

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オール・フォー・ワンは中小の製造企業向けにSAPソリューションを提供することに特化しており、主に機械・プラント、部品、金属加工・鋳造、樹脂メーカーを顧客に持つ。業界別売上高は機械・プラントメーカー向けがほぼ5割、自動車部品メーカー向けが4割、プロジェクト開発会社向けが1割となっている。

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クロスは主に自動車関連企業に投資しており、2009年には自動車向け樹脂部品の独ペグフォームを完全買収したほか、墺パンクル、KTMパワースポーツなどに過半数出資する。

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オール・フォー・ワンの現在の筆頭株主であるBEKOは同社株の73%(約355万株)を保有している。一方、クロスはBEKOに40.22%出資しており、BEKOを通してオール・フォー・ワン株の29%を間接的に保有する。

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今回の取引では、クロスともう1社の持ち株会社が合弁で新会社(クロス・インフォマーティク)を設立し、BEKOはその合弁会社に対しオール・フォー・ワン株300万株(約70%)を譲渡する。クロスは新会社が取得した株式の73.59%を引き継ぎ、最終的にオール・フォー・ワンに過半数出資することになる。

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