オランダの金融投資会社HTPは20日、2009年6月に倒産した独自動車用鋳造部品メーカー、ハールベルク・グス(ザールブリュッケン)を買収すると発表した。取引金額など詳細は明らかにしていない。
\ハールベルクは乗用車・商用車エンジン向けのシリンダーブロックやシリンダーヘッドを生産しており、主要顧客にはフォルクスワーゲン、ダイムラー、ルノートラックス、スカニアなどが名を連ねる。ザールブリュッケンとライプチヒに工場があり、従業員は約1,800人。2010年の売上高は3億ユーロを確保したもよう。同社はさきの金融危機に端を発する自動車不況で取引先からの受注が急減し、経営が悪化。資金繰りに行き詰り09年6月、会社更生手続きの適用を区裁判所に申請した。
\HTPはライプチヒとザールブリュッケンにあるハールベルクの生産拠点を維持するほか、従業員も可能な限り引き継ぐ予定。人員の削減規模は「景気の先行き次第」としており、具体的な人数は今後、検討するとしている。
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