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2011/2/4

企業情報 - 部品メーカー

独マン・ウント・フンメル、水処理フィルター事業を強化

この記事の要約

独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメルは1月26日、水処理フィルター事業を強化する方針を明らかにした。非自動車事業を拡大する戦略の一環で、シンガポールに同事業の中核拠点を置き、成長市場のアジアを中心に事業 […]

独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメルは1月26日、水処理フィルター事業を強化する方針を明らかにした。非自動車事業を拡大する戦略の一環で、シンガポールに同事業の中核拠点を置き、成長市場のアジアを中心に事業拡大を目指す。

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同社は2009年に水処理フィルター市場に参入した。2010年にはシンガポールの水処理膜(メンブレン)メーカーを買収し、製品ラインアップと技術力を強化するとともに、アジア市場での足場を築いた。

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マン・ウント・フンメルが開発した合成樹脂繊維フィルターはバクテリアのろ過率が99.999%以上と高いほか、コンパクトなデザインやエネルギー消費の低さが特徴という。今後は、ドイツとシンガポールの開発拠点の連携を強化し、現地のニーズに合った製品を市場投入していく。また、これまでに培った樹脂加工のノウハウを生かした新たなビジネスチャンスも模索していく意向を示している。

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同社は売上高の約9割を自動車事業が占めている。2018年までに非自動車事業の売上比率を約33%に拡大する計画だ。水処理事業の世界の市場規模は現在、100億ユーロと見られており、特に北米自由貿易協定(NAFTA)圏と中国、インドを中心とするアジアで今後、大幅な成長が見込まれている。

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