独電機大手のシーメンスは、ディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「Elfa」を開発した。路線バスなど停車と発進を繰り返す車両に最適としている。
\同システムでは、ディーゼルエンジンは主に、車両に搭載された複数の電気モーターを動かすための発電機としての役割を担う。また、ブレーキエネルギーを電気モーターの動力源に活用するブレーキエネルギー回生システムを装備し、蓄電容量に応じて数百メートルから数キロメートルを電気モーターのみで走行できる。これによりゼロエミッション走行ができるほか、走行が静かになる利点もある。
\同社によると、Elfaの採用により燃費を従来の3分の2の水準に抑えることができる。成果は走行ルートによって異なるが、年6万キロメートルを走行する場合、約1万リットルのディーゼル燃料を節約できるという。
\Elfaはすでにロンドンのダブルデッカー(2階建てバス)に採用されている。路線バスのほか、停止と発進を繰り返すごみ収集車や小型商用車などに適しているという。
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