2011/2/11

総合 – 自動車産業ニュース

欧州委が原料の安定確保で新戦略、レアアースの供給監視など柱

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は2日、レアアース(希土類)をはじめとする原料の安定確保に向け、EUが取るべき施策の方向性をまとめた政策文書を発表した。戦略的に重要な原料の供給状態を監視して、備蓄など必要な措置を検討すること […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は2日、レアアース(希土類)をはじめとする原料の安定確保に向け、EUが取るべき施策の方向性をまとめた政策文書を発表した。戦略的に重要な原料の供給状態を監視して、備蓄など必要な措置を検討することや、アフリカ諸国との関係を軸に、産出国との通商外交を強化することなどを提言している。さらに中国によるレアアースの輸出制限を踏まえ、不当に供給を制限する国への対抗措置を計画しているとの情報もあり、欧州委は法制化に向けて具体策の検討に入るものとみられる。

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欧州委はEU経済にとって原料は極めて重要であり、特に電気自動車や太陽電池など環境関連産業で競争力を維持するうえで、原料の安定確保が不可欠と強調した。また、大量の投機資金が商品市場に流入して価格の乱高下を招き、世界の原料市場で産出国による保護貿易措置が取られていると分析。効率的かつ安定的に原料へのアクセスを確保するため、EUレベルで戦略を見直す必要があると指摘している。

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戦略文書はまず、レアアース、ゲルマニウム、タングステン、マグネシウムなど14種類の原料を戦略上、特に重要な原料に指定。これらの原料を中心に、EUへの供給状態を定期的に監視し、必要に応じて適切な措置を講じるよう求めている。具体的な行動は明記されていないが、ロイター通信が事前に入手した政策文書の草案によると、特に重要な原料の備蓄や、供給を不当に制限している生産国への対抗措置として、最恵国待遇の取り消しなどが検討されているもようだ。

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欧州委はこのほか、原料確保に向けた通商外交の柱として、アフリカ諸国との関係強化を図ることや、原料価格の高騰を抑えるため、先物取引の監視など商品市場の規制を強化することなどを提案している。

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