自動車部品大手の独ブローゼと韓国の万都は1月31日、韓国に折半出資の合弁会社として万都ブローゼ・コーポレーションを設立する契約に署名した。
\ブローゼは、メカトロニクスやエンジンの開発・生産に関するノウハウを持ち、国際市場で事業を展開している。一方、万都は操舵システムやブレーキシステム、車台システムなどを得意とし、韓国市場に事業の重点を置く。特に現代自・起亜とは長期の取引関係にある。
\新合弁会社では当初、韓国市場向けにステアリングモーターを開発・生産する。ソウルから30kmの松島(ソンド)に工場を建設し、2012年上半期から稼働させる計画。生産が軌道に乗る2015年には売上規模で年約1億ユーロを見込んでいる。
\ブローゼは世界22カ国に約1万7,000人の従業員を持つ。2011年の売上高は約37億ユーロとなる見通し。同社は今回の合弁会社設立により、エンジン事業をさらに強化する。同社は、エンジン冷却装置や空調システム、アンチロックブレーキシステム(ABS)、ハンドル、ウインドウレギュレーター、シートアジャスタシステムなどをラインアップに持ち、エンジンは年1万基を生産している。
\万都は韓国のソウルに本社を置き、中国、インド、米国、ドイツなどに19拠点を展開。2011年は約28億ユーロの売上高を見込んでいる。
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